上條選手「戸嶋さん、チーム名はこの通りに書かないといけないんですか?」
戸嶋選手「あたりまえやろ」
完璧です。
試合が始まると、統計係全員横一列に着席してフィールドに集中します。
右端で淡々とフィールドの状況を報告する大塚選手と杉本選手。左端でデータを復唱しながら集計用紙に記載する松岡兄さん。中塚選手の指導を受けながら記録する森川選手。中央は戸嶋、藤村、上條選手の大御所3人が陣取っています。
戸嶋選手「○○…」
戸嶋選手「上條、○○!」
上條選手「あっ」
藤村選手「お前、ぼーっとしてたやろ」
戸嶋選手「爺ちゃん、××」
藤村選手「…ったく、統計中やぞ」
戸嶋選手「藤村、××!」
藤村選手「あっ」
上條選手「藤村さん、ぼーっとしてたでしょ。だめじゃないですか、統計中ですよ(笑)」
試合が終了すると、記録の確認をして大会本部に提出となるのですが、森川選手が担当していた記録に問題があったらしく、間違い探しをしますが慣れていないせいか、なかなか問題部分が見つかりません。
中塚選手「貸してみぃ。………前半部分は俺が合わせたから、あと後半や」
森川選手「ええーっ、どこがおかしいんやろ」
森川選手、迷宮いり寸前です。
戸嶋選手「よし森川、やったるやったる。まず1プレー目な」
戸嶋選手の記録と合わせて、プレー1つ1つの検証に入りました。大変な作業です、Xリーグの公式記録は試合当番のこのような努力の後に公開されます。
でも、この時の3人の姿。夏休みの算数ドリルに悩む小学生と、お兄ちゃんとお父さんの様でした。
居残り組み以外は一足先に解散。試合チームの退出確認が済んだところで私も先に帰らせてもらいましたが、モノレールの駅に向かう道の途中で振り返るとまだ部屋の明かりが灯っていました。残業お疲れさまでした。
副務:和田